社会人になってからも実家で暮らしている方は、実家にお金を入れた方がいいのか気になったことがあるのではないでしょうか?
実際に実家暮らしの人は、いくらくらい家にお金を入れているのか紹介します。また、家に入れる金額の決め方や、お金の管理をする方法なども解説します。
実家暮らしの人はみんな家にお金を入れてる?
保険マンモス株式会社が2022年に500人の実家暮らしの人を対象に行った調査によると、全体の26%の方がお金を入れていないと答えました。
年齢別にすると、以下の通りです。
【実家にお金を入れていない人の割合】
年齢 | 19歳以下 | 20~30歳 | 31~40歳 | 41~50歳 | 51~60歳 | 60歳以上 |
割合 | 58% | 36% | 21% | 26% | 26% | 0% |
実家暮らしの約3割の方が家にお金を入れていないということは、実家暮らしの7割超の方が家にお金を入れているということになります。
実家暮らしの人は家にいくらお金を入れている?
同調査によると、実家に入れている平均額は40,257円でした。年齢別の平均額と最高額、最低額は以下の通りです。
【実家に入れている金額】
19歳以下 | 20~30歳 | 31~40歳 | 41~50歳 | 51~60歳 | 60歳以上 | |
平均額 | 25,663円 | 33,623円 | 41,875円 | 46,970円 | 45,000円 | 175,000円 |
最高額 | 30,000円 | 150,000円 | 200,000円 | 280,000円 | 100,000円 | 200,000円 |
最低額 | 9,000円 | 5,000円 | 1,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 150,000円 |
年齢が上がるほど平均額が高くなっていく傾向があります。また、最高額と最低額の差が大きいことも分かります。
実家暮らしの人が家に入れるお金の決め方
前述した通り、実家に入れている平均額は約4万円でしたが、最高額と最低額の差が大きく、実際にいくら入れるか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ここでは、実家に入れる金額を決める方法を解説します。
親と相談して決める
いくら家に入れればいいか分からない場合は、親に相談してみましょう。
実際に世帯でかかっている生活費がどのくらいなのか聞き、自分が負担する金額を割り出すこともできます。世帯でかかっている生活費を世帯人数で割ることで、一人あたりに必要な生活費が分かるでしょう。
収入が少なく、世帯一人あたり分の生活費を入れられない場合は、無理のない金額で設定してもらえるように話し合うことが大切です。
手取りの何割と決める
実家に入れる金額を、「手取りの何割」と決めてしまうのも1つの方法です。
目安としては手取りの2割ほどが理想的でしょう。手取りが20万円の方の場合、4万円が目安で、ちょうど実家暮らしの人が家に入れている平均額と同じくらいの金額になります。
また、先ほど紹介した年齢別の平均額を参考にしてみてもいいでしょう。20代の方なら約33,000円、30代の方なら約42,000円です。
ただし、収入や家庭の事情など人それぞれ異なるため、無理のない範囲で決めることが大切です。
実家暮らしでもお金の管理はしっかりしよう
社会人になったら、実家暮らしでもお金の管理はしっかり行いましょう。実家にお金を入れて残ったお金は好きなように使えますが、将来のことを考えて管理することが大切です。
まずは収支を把握することから
まずは、収入と支出を把握することから始めてみましょう。収入は振り込まれた手取り額だけでなく、給与の支給額と支給額から差し引かれる金額も把握しておくことが大切です。
給与からは、主に健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料などの社会保険料と、所得税・住民税といった税金が差し引かれています。
また、何にいくら使ったのかもしっかり把握しておきましょう。何にいくら使ったのか分からない状態では、気づいたらお金がなくなってしまっていたり、浪費癖がついてしまったりすることが考えられます。
最近では、簡単に収支を記録できる便利な家計簿アプリも数多くあります。中には、銀行口座やクレジットカード、電子マネーと連携できるものもあります。
便利なツールを活用すれば、収支の把握と管理が簡単にできます。
お給料が入ったら先取り貯金をしよう
家にお金を入れるだけでなく、自分の資産として貯金しておくことも大切です。いつか実家を出て一人暮らししたいと考えている方は、一人暮らしを始めるときのためにも貯金が必要です。
上手に貯金をするには、先取り貯金がおすすめです。先取り貯金とは、給料が振り込まれたらすぐに決まった金額を貯金に回すことです。
先取り貯金であれば、貯金する予定だったお金をうっかり使ったりすることなく確実に貯金できます。貯金する口座は生活費や引き落としなどに使われる口座とは分けて管理することが大切です。
給料が振り込まれたら、実家に入れるお金と先取り貯金のお金を分けて、残った金額で1ヶ月過ごすようにすれば、しっかりお金の管理ができるでしょう。
余剰金で投資をしてみよう
余剰金とは、すぐに使う予定のないお金のことです。実家にお金を入れ、先取り貯金をしても金銭的に余裕があるのであれば、投資に回すことも検討してみましょう。
投資を始めるなら、まずは「つみたてNISA」がおすすめです。つみたてNISAとは、投資で発生した運用益等が非課税になる制度です。税金がかからないため、その分利益が目減りせずに済みます。
毎月一定額ずつコツコツ長期的に積み立てていくことで、複利の力を発揮することができます。若いうちから始めるほど、長期投資が可能なため、余剰金がある場合は投資を始めることも検討してみましょう。
ただし、投資は元本保証がないため、資産が減ってしまうリスクもある点には注意が必要です。
【まとめ】実家暮らしでも家にお金を入れて貯金もしよう
実家暮らしの方の7割以上の人が実家にお金を入れており、入れる平均額は約4万円でした。
実家にいくら入れるのか迷う方は、平均額を参考にした上で親に相談して決めるといいでしょう。
また、実家暮らしであっても収入と支出はしっかり把握し、将来のために貯金もしておくことをおすすめします。
将来的に実家を出て暮らすようになると出費が増え、貯金する余裕がなくなってしまう可能性もあります。
実家で暮らしている間は、貯蓄するチャンスと思って貯金しておきましょう。