一人暮らしをしていて家計について考えていると、他の人がどのくらいの収支で暮らしているのか気になることもあるのではないでしょうか。
そこで、この記事では、一人暮らしの社会人の食費を紹介します。食費の節約方法や食費を節約するコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
社会人の一人暮らしの食費
厚生労働省の2022年の家計調査によると、社会人の一人暮らしの食費は月平均4万301円です。細かい項目に分けると以下の通りです。
項目 | 金額 |
穀類 | 2,270円 |
魚介類 | 1,354円 |
肉類 | 1,854円 |
乳卵類 | 1,174円 |
野菜・海藻 | 2,401円 |
果物 | 946円 |
油脂・調味料 | 1,199円 |
菓子類 | 3,027円 |
調理食品 | 8,502円 |
飲料 | 3,515円 |
酒類 | 2,406円 |
外食 | 11,492円 |
賄い費 | 161円 |
合計 | 40,301円 |
※原則として単位未満で四捨五入しているため、合計と内訳の計は必ずしも一致しない
出典:統計局「2022年 家計調査」
次は、男女別で社会人一人暮らしの食費を紹介します。
【男性】社会人一人暮らしの食費
厚生労働省の2022年の家計調査によると、男性社会人の一人暮らしの食費は月平均4万2,856円です。細かい項目に分けると以下の通りです。
項目 | 金額 |
穀類 | 2,272円 |
魚介類 | 1,135円 |
肉類 | 1,565円 |
乳卵類 | 1,007円 |
野菜・海藻 | 1,817円 |
果物 | 760円 |
油脂・調味料 | 930円 |
菓子類 | 2,690円 |
調理食品 | 9,907円 |
飲料 | 3,930円 |
酒類 | 2,595円 |
外食 | 13,971円 |
賄い費 | 277円 |
合計 | 42,856円 |
※原則として単位未満で四捨五入しているため、合計と内訳の計は必ずしも一致しない
出典:統計局「2022年 家計調査」
次は、女性社会人の一人暮らしの食費を紹介します。
【女性】社会人一人暮らしの食費
厚生労働省の2022年の家計調査によると、女性社会人の一人暮らしの食費は月平均3万6,931円です。細かい項目に分けると以下の通りです。
項目 | 金額 |
穀類 | 2,262円 |
魚介類 | 1,642円 |
肉類 | 2,225円 |
乳卵類 | 1,395円 |
野菜・海藻 | 3,174円 |
果物 | 1,188円 |
油脂・調味料 | 1,557円 |
菓子類 | 3,459円 |
調理食品 | 6,654円 |
飲料 | 2,968円 |
酒類 | 2,141円 |
外食 | 8,257円 |
賄い費 | 10円 |
合計 | 36,931円 |
※原則として単位未満で四捨五入しているため、合計と内訳の計は必ずしも一致しない
出典:統計局「2022年 家計調査」
女性の方が男性より約6,000円食費が少ないことが分かりました。しかし、以下の項目は男性より女性の方が多くなっています。
- 魚介類
- 肉類
- 乳卵類
- 野菜・海藻
- 果物
- 油脂・調味料
- 菓子類
また、男性は女性より「調理食品」や「外食」にお金がかかっています。女性の方が自炊をして食事をしており、男性の方が外食やお弁当、冷凍食品などで食事をしていることが分かります。
社会人の一人暮らしの食費を節約する方法7選
食費は、生活費の中でも比較的大きな割合を占めます。そのため、食費をなるべく節約したいと思う人も多いのではないでしょうか。
ここでは、食費を節約する方法を紹介します。7つ紹介するので食費を節約したい方は、ぜひ参考にしてください。
外食を控えて自炊をする
外食を減らして自炊をすることで、食費を節約することができます。先ほどの男女別の食費を見ても分かる通り、外食が多くなると食費が高くなります。
とはいえ、仕事が忙しい、自炊が苦手などの理由で外食が多くなっている場合もあると思います。外食費の平均より高い金額だった場合は、外食の頻度を少し減らしてみたり、ご飯だけは自分で炊いておかずだけ買って帰ったりしてみましょう。
コンビニよりスーパーで買い物をする
コンビニをよく利用する人は、なるべくコンビニよりスーパーやディスカウントストアで買い物をするようにすると食費の節約になります。
コンビニの商品は、スーパーやディスカウントストアに比べて価格が高い傾向にあります。多くのコンビニが24時間営業していて、スーパーなどより利便性が高いため、つい利用頻度が高くなりがちです。
しかし、食費を節約したいときはコンビニの利用頻度を下げて、スーパーやディスカウントストアで食料を購入するのがおすすめです。
割引やクーポンを活用する
割引やクーポンを活用することで、食費を節約することができます。安くなる金額は小額と思えるかもしれませんが、小さな金額が積み重なると大きな金額になります。
スーパーやディスカウントストアの食品は、賞味期限が近くなることで割引になることが多いです。その日の閉店までに売り切りたい食品では、夜遅めの時間に割引シールが貼られるケースも多いでしょう。
また、飲食店やデリバリーで使えるクーポンも多く配布されています。クーポンサイトやアプリなどで配布していることも多いので、探してみましょう。
安い食材を買う
食材を買うときは、なるべく安い食材を選ぶことでも食費の節約になります。例えば、旬の野菜であれば、比較的安く手に入りやすいです。四季それぞれの旬な野菜の例は、以下の通りです。
春に旬な野菜 | 夏に旬な野菜 | 秋に旬な野菜 | 冬は旬な野菜 | |
野菜の種類 | キャベツ アスパラガス そら豆 タケノコ さやえんどう など | なす ピーマン トマト レタス とうもろこし など | さつまいも じゃがいも ごぼう にんじん 玉ねぎ など | 白菜 かぶ ブロッコリー 大根 長ねぎ など |
野菜以外でもさまざまな食品には、同じ物でも高いものと安いものがあります。しかし、値段によって産地や原材料などが異なっている場合があります。全て値段だけで選ぶのではなく、栄養面や健康面などにも配慮して選ぶことも大切です。
マイボトル(水筒)を持参する
飲み物を外出先で購入するのではなく、自宅でマイボトルに飲み物を入れて持参することで節約できます。
自宅で作っているお茶などをマイボトルに入れて行けば、外出先の自動販売機やコンビニで購入せずに済みます。コーヒーを入れて行けば、カフェ代も抑えられるでしょう。
最近では、マイボトルに無料で飲料水を入れられるスポットもあるため、そのようなサービスを活用することもおすすめです。
また、家でお茶やコーヒーを入れて行くのがめんどくさいと感じる人は、スーパーやインターネットなどでペットボトル飲料をまとめ買いし、それを持参することでも自動販売機やコンビニで買うより節約になります。
冷凍保存ができる食材を把握する
冷凍保存を活用することで、食材を長く保存することができます。すぐに消費できなかったとしても、冷凍保存できる食材であれば、冷凍しておいて使いたい時に解凍して使うことができます。
例えば、野菜であれば、以下のような野菜が冷凍保存可能です。
冷凍できる野菜 | 冷凍に向いていない野菜(※) | |
野菜の種類 | 白菜 ほうれん草 小松菜 キャベツ にら もやし ブロッコリー オクラ アスパラガス 玉ねぎ 長ねぎ きのこ類 など | 水分量や繊維の多い野菜 トマト(解凍後潰して使うなら可) きゅうり じゃがいも さつまいも 大根 人参 ごぼう など |
※食べられなくなる訳ではなく、食感が変わってしまったりするため
また、肉類や魚類だけでなく、あさりやはまぐり、牡蠣などの貝類も冷凍保存が可能です。意外にも納豆やチーズも冷凍できます。
冷凍保存できる食材を把握しておけば、食材が安かったり、まとめて買った方が安いときなどに買って冷凍しておくことができます。
野菜はカットし、貝類は砂抜きしてから冷凍しましょう。肉類には下味をつけてから冷凍することで料理の手間を省くこともできます。
宅食(宅配食事)サービスを利用する
宅食(宅配食事)とは、自宅や職場にお弁当やお惣菜(おかず)などの食事を宅配してくれる食事の配達サービスです。
多くの宅食は、冷凍で送られてきて温めるだけで食べられます。また、管理栄養士が監修しており、栄養バランスが考えられている宅食も多くあります。
一流の料理人がメニューを考案していることもあり、栄養バランスだけでなく味にもこだわっている宅食も多くなっています。
宅食について詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
忙しくて自炊が難しい人におすすめの宅食5選
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外食より自炊の方が食費の節約になると分かっていても、忙しい、料理が苦手などの理由でなかなか自炊ができないという方もいるのではないでしょうか。
そこで、自炊ができない人におすすめの宅食を紹介します。宅食とは、自宅や勤務先などにお弁当やおかずを配達してくれるサービスです。
多くの宅食が冷凍保存でき、食べる時は温めるだけなので手軽に食事をとることが可能です。おかずのみのものも多いため、お米だけは家で炊くという方にもおすすめです。
nosh(ナッシュ)
nosh(ナッシュ)は、販売数が6,000万食を突破している人気の定期購入型の食事宅配サービスです。
「生活習慣病患者・予備軍の増加」という社会課題の解決へと立ち向かうべく始まりました。全てのメニューが糖質30g以下、塩分2.5g以下と健康に配慮して作られています。
シェフと栄養士が開発した60種類以上のメニューから好きなものを選べ、評価の良くないメニューを廃盤にし、毎週3品の新メニューが登場します。そのため、飽きずに続けることができます。
専用サイトやアプリから注文すると、冷凍の状態で届き、電子レンジで温めるだけでお好きなタイミングで食べられます。
1回の配送で何食頼むかで一食あたりの料金が異なります。2週目以降から頼める20食プランで、1食あたり税込599円です(送料別)。
noshについて詳しく知りたい方はこちら→NOSH公式サイト
Meals(ミールズ)
Meals(ミールズ)は、動画レシピサイトで有名なDELISH KICHENがプロデュースしている宅食サービスです。
管理栄養士監修で、栄養バランスが配慮されたメニューとなっています。カロリーは350kcal以下、糖質は25g以下、塩分は2.5g以下、タンパク質は20g以上と、しっかり栄養バランスが考慮されています。
工場でひとつひとつ手作りされたお弁当が冷凍の状態で届き、電子レンジで温めるだけです。7食セットで1食分税込686円です(送料別)。
配送周期が細かく選べ、最低購入回数がないので柔軟性が高い点も嬉しいポイントです。
Mealsを詳しく知りたい方はこちら→【宅配弁当Meals】公式
三ツ星ファーム
三ツ星ファームは、有名店の料理人やシェフが監修し、独自の三ツ星基準で作られたおかずの定期便です。
糖質は25g以下、たんぱく質は15g以上、カロリーは350kcal以下のバランスのとれた低糖質で、野菜がゴロゴロ入っているおかずが特徴です。
メニューや配送ペースは自由に変更でき、レンジで温めるだけでおうちで一流シェフの味が楽しめます。
三ツ星ファームを詳しく知りたい方はこちら→三ツ星ファーム公式
CHEFBOX (シェフボックス)
CHEFBOX(シェフボックス)は、星つきの一流レストラン出身のシェフがメニューを監修しています。レストランで実際に使われる食材や調理法にこだわっています。
メニューは約100種類あり、いくつかの質問に答えると自分にピッタリのメニューを届けてくれます。自分でメニューを選択しなくても好みの料理が届くので、メニューに悩むこともありません。
おかずのみのプランで10食セットでは、1食あたりの料金は税込787円(送料別)です。初回割引があるので、初めて利用する方は初回割引で試してみましょう。
購入食数と料理の評価に応じてお得になるマイランク制度があり、継続しやすい仕組みになっています。
CHEFBOXを詳しく知りたい方はこちら→CHEFBOX公式
筋肉食堂DELI
筋肉食堂DELIは、グリルダイニング&バーとして人気の筋肉食堂が手がける宅食です。追求された高たんぱく・低カロリーの料理が魅力です。
高たんぱく・低糖質・低カロリーなので、ボディメイク中の方やダイエット中の方に特におすすめです。
筋肉食堂DELIも冷凍の状態で届き、温めるだけでOKです。筋肉食堂DELIは以下の4つコースがあります。
- ダイエットコース
- エブリデイコース
- バルクアップコース
価格はコースによって異なります。会員ランク制度が設けられており、累計購入金額に応じて割引額が大きくなっていきます。
筋肉食堂DELIを詳しく知りたい方はこちら→筋肉食堂DELI公式
食費節約のコツ
食費を節約する方法を紹介しましたが、うまく節約できるか自信がない方もいるのではないでしょうか。ここでは、食費の節約をうまく続けていくコツを紹介します。
家計簿をつける
まず、食費の節約をするには、食費にいくら使っているのか把握しなければなりません。自分の食費を把握していないと、食費の増減額が分からず、節約してもいくら節約できたのかが分かりません。
家計簿をつける主な方法は、以下の3つです。
- 家計簿アプリ
- ノート
- エクセルやスプレッドシート
上記のなかでも、家計簿アプリは便利なものが多く、クレジットガードや銀行口座などと連携でき、自動で項目を振り分けて家計簿をつけれくれるアプリもあります。
手書きでまとめるのが好きな人は、ノートで家計簿をまとめるのもおすすめです。お気に入りのマスキングテープやシール、ペンなどを使ってまとめればモチベーションも高まるでしょう。
エクセルやスプレッドシートで表計算をすれば、合計や平均値を簡単に算出できます。普段から表計算に慣れている人であれば、エクセルやスプレッドシートを活用するのもおすすめです。
予算を決める
先ほど、男性社会人の食費平均は月4万2,856円、女性社会人の食費平均は月3万6,931円と紹介しました。平均を参考に予算を設定してもいいですが、収入やライフスタイルによっても設定する予算には差が生じます。
また、一般的には、食費の割合は手取りの10%〜15%が理想的と言われています。平均値や手取りなどから、自分に合った予算を設定しましょう。
1ヶ月の食費の予算を決めたら、1週間・1日の食費予算も設定していきましょう。1ヶ月の予算だけだと、気づいたら1ヶ月の予算に達してしまっていたということも起こりやすいですが、1週間・1日の予算を決めておくことで予算管理がしやすくなります。
以下は、手取りの15%を食費の予算に設定する場合と、平均値を参考に食費の予算を設定する場合の目安です。
【手取りの15%を食費の予算にする場合の目安】
月の食費目安 | 1週間の食費目安 | 1日の食費目安(※) | |
手取り20万円 | 3万円 | 7,500円 | 1,000円 |
手取り25万円 | 3万7,500円 | 9,375円 | 1,250円 |
手取り30万円 | 4万5,000円 | 11,250円 | 1,500円 |
※1ヶ月の日数を30日として計算
【平均値を食費の予算にする場合の目安】
月の食費目安 | 1週間の食費目安 | 1日の食費目安(※) | |
男性の場合 | 4万2,856円 | 10,714円 | 約1,429円 |
女性の場合 | 3万6,931円 | 約9,233円 | 約1,231円 |
※1ヶ月の日数を30日として計算
1日の予算だけを見ると、意外に少ないと感じた方も多いのではないでしょうか。ランチで1,000円使った場合、残りの予算はあとわずかになってしまいます。
1日の予算を把握しつつ、1週間でうまく調整するとメリハリをつけて予算管理できるでしょう。
食費を節約する際の注意点
食費を節約する際は、注意すべき点もあります。以下では、注意点について解説します。
栄養バランスを考える
食費の節約をする際は、栄養バランスが崩れないように注意が必要です。
お米やパン、パスタ、うどんなどの炭水化物は比較的価格が安く、それだけでもお腹を満たすことができます。しかし、タンパク質やビタミン、ミネラルが少なく、炭水化物ばかりでは栄養バランスが偏ってしまう可能性があります。
栄養バランスが崩れた食生活を続けると、体の調子が悪くなってしまう恐れもあり、節約していたはずが逆に医療費がかかってしまった、なんてことにもなりかねません。
食費を節約する際は、食材の価格だけでなく、栄養バランスも考えることが大切です。
無理な節約はしない
食費の節約は、無理しすぎないことも大切です。無理に節約しようとしすぎると、ストレスが溜まってしまったり、食費を削りすぎて栄養バランスが偏ってしまったりする可能性もあります。
無理しすぎないように、予算を見直したり、たまには息抜きに贅沢な食事をとるなどして、うまく調整していきましょう。
まとめ
社会人の一人暮らしの食費は月平均4万301円です。
食費を節約したい人は、スーパーやディスカウントストアで食材を購入し、自炊することがおすすめです。クーポンを使ったり、割引になっている食材を選んで買うことでも節約になります。
家計簿をつけて予算を設定して、節約を始めましょう。ただし、栄養バランスが崩れた食生活にならないように注意しましょう。また、ストレスを溜めてしまわないよう調整しながら、節約することが大切です。
この記事で紹介した宅食なら、冷凍保存でき、温めるだけで気軽に食事をとることができます。栄養バランスを考えて作られているので、自分で栄養バランスを考えた食事を取るのが難しい人にもおすすめです。
便利なサービスを活用しながら、食費を節約しましょう。
よくある質問
社会人の一人暮らしの食費は、いくらくらい?
社会人の一人暮らしの食費は月平均4万301円です。なお、男性社会人の食費平均は月4万2,856円、女性社会人の食費平均は月3万6,931円です。
食費を節約する方法は?
食費を節約するには、なるべくコンビニではなくスーパーやディスカウントストアで食材を買い、自炊することがおすすめです。
また、マイボトルを持参したり、冷凍保存を活用したりすることでも食費の節約につながります。